常に卵の側に立つ?

私は作家の村上春樹さんのことを知りません。今日はじめて彼の名前を聞きました。テレビのニュースで、彼はイスラエルで行なった授賞式へ出席し、イスラエルを批判している場面を見ました。耳を疑いました。彼は次のように言いました。「わたしが小説を書くとき常に心に留めているのは、高くて固い壁と、それにぶつかって壊れる卵のことだ。どちらが正しいか歴史が決めるにしても、わたしは常に卵の側に立つ。」その後、「どんなに壁が正しく、どんなに卵が間違っていても、私は卵の側に立つ」と言いました。

はぁ?「何言ってんだ、この人?」と思いました。パレスチナ側が毎日ロケットをイスラエルに向かって発射し、一般市民を殺そうとしています。それでも「卵」の側に立つって?毎日ロケットが近くに落ちてきて必死で逃げなければならない状況はどうしてイスラエルが黙って耐えなければならないのでしょうか。それが「生きている」と言えるのでしょうか。イスラエルの政府はなんとしてもそのロケットをとめる義務があります。

そもそもイスラエルが「壁」でパレスチナが「卵」という理解は間違っています。この紛争はイスラエル対パレスチナではなく、イスラエル対全アラブ世界です。実際のところ、イスラエルが「卵」でアラブ世界が「壁」です。

パレスチナ問題の解決は簡単です。パレスチナ側がテロをやめれば、イスラエルは自己防衛をしなくても済むようになります。暴力はそれで終わりです。イスラエルはいわれのない攻撃をしていません。また、パレスチナ側と違って、一般市民を標的にしていません。

イスラエルは現在パレスチナより軍事力があります。だからといってテロを受けても報復するなというのでしょうか。よし!イスラエルがすべての報復をやめたとします。テロが続き、イランやシリアとの代理戦争によってある日イスラエル側よりパレスチナ側の方が強くなりました。この時点でイスラエル側に立ちますか。

不思議です。どうして不埒なテロ行為を行っているパレスチナ側を弱いからといって支持するのかは理解できません。

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    4 Comments

    1. TONY より:

      日本では、「ハマスが毎日のようにロケットをイスラエルに打ち込んでいる」というイスラエル側に立った報道は、私の知る限りありません。新聞の片隅にちょこっと載ることはあっても、まずテレビではやりません。

      私もつい最近、知り合いの方から「イスラエル・トゥデイ」最新号を頂いて、ハマスが8年間に1万発のロケットを打ち込んだ等々を知り、日本のメディアの報道がいかにイスラム=石油国に偏っているかを感じました。
      その中では、ハマスがイスラム社会からも、困った存在だと思われているということが書かれていました。

      村上さんのコメントも、そんな日本のメディアの偏った報道が生み出したのかもしれませんね。

    2. casey より:

      TONYさん、
      コメントありがとうございました。ハマスが女性と子供を人間の盾として使っていることもあまり取り上げられませんね。私も日本の報道を見てがっかりすることがあります。私はイスラエル人ではありませんがなぜこんなに偏った報道をするのかは不思議に思います。

    3. TN より:

      casey さんはイスラエルがパレスチナ人の土地を奪ったという歴史的経緯や、パレスチナ人への人権侵害を見落としておられるのではないですか。今回の村上氏の発言もガザ地区におけるイスラエルによる、パレスチナ人の虐殺が背景にあるわけです。住み続けてきた土地を奪われ、人権が蹂躙されているという状況の中で、やむにやまれず武器をとって戦っているわけでしょう。なぜイスラエルをひたすらに擁護するのか理解できません。イスラエルをアラブ世界に対して弱者と考えておられるようですが、イスラエルは欧米の援助を受けているわけですから、むしろアラブのほうが圧倒的な弱者です。また、テロ行為に関しても、ハマスだけではなく、ユダヤ教徒の側もたびたびテロを行ってきたことをどうお考えなのでしょうか。たとえば1994年にはユダヤ原理主義のテロリストが礼拝中のパレスチナ人10数人を自動小銃で殺害するという事件を起こしています(小滝透『宗教史地図イスラーム教』、1999年、197頁)

      • casey より:

        TNさん、コメントありがとうございました。

        まず、イスラエルがパレスチナ人の土地を奪っていません。日本のマスコミが非常に片寄っているのでそういう誤解が多いのはある程度仕方がありませんが、歴史上の事実によるとそうではありません。1947年11月29日にUNによって土地が分配された前にもアラブ人はすでに引っ越し始めていました。1947年10月23日のイギリス情報局のレポートによると、「アラブの先導者たちは騒動を予想してすでに家族を隣のアラブ国に避難させました。」(http://www.netanyahu.org/werpalex.html)12月までにハイファにいたアラブの人口は3分の2になっていました。それによって残った人たちに大きな負担をかけました。1948年4月にファリッド・サースとシーク・ムーラドという二人の国民議会員はアラブ軍団がハイファから難民を食事、服、宿をもらう場所に運送するために200のトラックがあると言って、アラブの市民に引っ越すことを勧めていました。言い換えると、アラブの指揮はハイファに住んでいたアラブ人にハイファを出る命令を出しました。イスラエルはパレスチナ人を追い出さななかったということです。むしろ、アラブ人は自分からパレスチナを出ました。これは当時の公式記録による事実です。実はイギリス情報局のレポートによると、ハイファのアラブ指導者の動機やデマがなければほとんどのアラブ人はハイファに残りました。

        TNさんは犯罪者を刑務所に入れることを人権侵害と理解しておられますでしょうか。無実な人なら刑務所に入れたら人権侵害だと思いますが、社会を守るために犯罪者を刑務所に入れるのは仕方がないのではないでしょうか。パレスチナ人がテロをしなければイスラエルは自国民を守るためパレスチナ人に検問などの「人権侵害」を受けさせません。パレスチナ人がテロを止めたその時点で平和が生まれます。

        虐殺という言葉を軽々しく使わない方がいいと思います。イスラエルはパレスチナ人を虐殺したことがありません。メディアにときどきそういうショッキングな見出しが見られますが、時間が経つとパレスチナ人やレポーターの嘘が明らかになり真実が見えてきます。ガザ地区の場合もハマスが最初死亡者の中には48人の戦士しかいないと言いましたが、10ヶ月後ハマスの内相はその数が700人以上だった(イスラエルの主張通り)と認めました。話が長くなりますが、一般市民の死亡はハマスの「人間の盾」を使う方針によるのです。

        ハマスのテロと過激派のユダヤ教徒のテロには大きな違いがあります。まれにイスラエル人によるテロが起こった時にイスラエル国民はそのテロ行為を非難しており、イスラエル政府はテロリストを罰しています。一方パレスチナ人が頻繁なハマスによるテロをたたえます。

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