マスメディアとイラク戦争

吉岡氏

イラク戦争が始まって2週間が過ぎた。この戦争に対する新聞メディアの論調は肯定・支持の産経、読売と批判・不支持の朝日、毎日に大きく分かれている。それに対しテレビメディアはどうかというと朝日、毎日側の論調である反戦・反米一色に染まってしまっている。どの番組を見てもほとんどがイラクの側に立ち反米感情を煽り続けている。

少しでも米英軍がもたつく姿を見せ様ものなら、「アメリカの誤算」だの「戦争の長期化、泥沼化」だのと言い立てる。解放軍を気取っていながらイラク国民の支持を取り付けられていない、歓迎されていない、という論調も好んで用いられている。確かにテレビ報道を見ている限り徹底抗戦を叫びフセインを支持するイラク国民の姿ばかりが映し出されその論調に説得力を持たせている。

しかし日本に伝わる限られた情報の中から何が真実なのかを見極めていかなければ実情を見誤る恐れがある。先日、朝まで生テレビでイラク戦争をテーマに議論が行われたが、その冒頭でケンジョセフという方が電話出演しイラク国内における非常に重要な情報を伝えようとしていた。ケンジョセフ氏はイラクに親戚がおり今回の米英軍の軍事行動に反対する為にバグダッドに乗り込んだという。以下に掲載する。

朝まで生テレビでのやり取り。

番組としては開戦直前までバグダッドに留まり反戦運動を展開していたケンジョセフ氏から反米的な意見を引き出そうと意図していた様子だったが、イラク国民は本心では戦争になる事を望んでいるという予想外の話が飛び出したとたん非礼にも電話を一方的に打ち切ってしまった。その後の議論(反米路線)に支障をきたすと判断したのだろう。自分達の主張に都合の悪い意見は隠ぺいしようとする日本のメディアの体質を改めて垣間見た思いがする。

実はケンジョセフ氏、同局のスーパーモーニングという朝のワイドショーにも現地から出演し同様の発言をしていた。その際に氏が伝えていたのは、バグダットに入っている海外のメディアや反戦団体には必ずイラク当局の人間が付きその行動は常に監視されているというものだった。イラク当局の監視下では自由な意見など聞けるはずも無い事を考えれば、そこから伝えられるイラク国民の姿は実情を反映してないと考えたほうがいいだろう。

我々が日頃から見せられている映像の多くは、そういう状況下で伝えられているという認識は常に持たねばならない。そんな中、幸運にもケン氏の反戦グループにはイラク当局者が付かない形での活動ができたというのだ。その際のやり取りを下に掲載する。ケンジョセフ氏が朝生で訴えようとしたのは次の通りである。

スーパーモーニングでのやり取り。

この報告が事実だとすれば、現在起こってる反戦運動がいかに虚しく偽善に満ちた行動かを思い知らされる。戦争に対するアレルギーだけで物事を判断し、反戦を叫んでいれば平和が達成出来ると勘違いしている方々にはケンジョセフ氏の報告にも耳を傾け様々な角度からこの問題を考える事をお勧めしたい。


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