イスラエルと盲目の世界

ヨセフ・クリチェリー

「私は生きていながら批判されるぐらいなら、死んでかわいそうに思われるよりいいと思う。」

数百年間、ユダヤ人であることは常に逃走中という意味でした。だれかの不幸はユダヤ人のせいにされ、ユダヤ人であるため差別にあい、常にだれかに追撃されながら、だれも助けてくれないのです。常に逃走中。

歴史はキリスト教徒、イスラム教徒、ヨーロッパ人、アラブ人などによるユダヤ人酷使の例で満ちています。これはよく知られている事実であるはずなのでここで例をあげる必要はないと思います。

しかし、時代が代わりました。
史上最悪の戦争の余波に世界の中は政治的・地理的な変化が多くありました。その中の一つはイスラエルの地域でイスラエルという国が(再)創立されたことです。

イスラエル共和国の祖先は独立宣言にユダヤ人大虐殺は再び起こらないと誓いました。その上に、イスラエルは他の国や民族に対する虐殺・人種差別に最大の力で戦うと宣言しました。

祖先は自分たちの言葉をよく認識していたと思います。そして、12時間が立たない内にその言葉が試されました。

1948年5月14日、独立宣言に署名されてから、12時間以内にレバノン、シリア、ヨルダン、エジプト、イラクの5ヶ国の正規軍がリビアとサウジアラビアの協力を得て、生まれたばかりの国家へ侵入しました。イスラエルに住んでいたアラブ人の市民軍も侵入を歓迎し、支援しました。

これは5つの正規軍対大虐殺の生存者がほとんどだった市民寄せ集めの戦争でした。侵入した軍は約50万人いました。それに対して、イスラエルの人口は60万人でした。しかし、我々は打ち勝ちました。負けるのは選択肢ではなかったということを理解していたからです。イスラエルの市民が抵抗し、1年半後にイスラエルが決定的に勝利しました。

イスラエルが戦争で負けたらどうなるか説明したいと思います。負けたら、イスラエルという国が存在しなくなります。新たな虐殺と多量の国外追放が行われ、ユダヤ人は再び故郷を失います。イスラエルは1回でも戦争で負けたら終わりなのです。

今までイスラエルはすべての戦争で勝利しています。勝利しなければなりません。しかし、負けた側があきらめず、イスラエルをひそかに傷つけるためにあらゆる方法を使い、イスラエルの絶滅を図ります。

第一の独立戦争の結果として、新たな問題がでてきました。それは重大で不運な問題です。イスラエルに住んでいたアラブ人は侵入した大将に侵入を支援するか退くように命令されました。2〜3週間以内にユダヤ人を絶滅させると約束しました。数千人の若いアラブ人は侵入軍に加入し、数万人は戦争が終わるのを待つためにレバノン、シリア、ヨルダン、エジプトへ移動しました。

イスラム教の戦争歴史を調べると、従服する軍はその土地の人に対して残虐行為をしていたことが分かります。彼らにとってはそれが当然のことでした。ユダヤ人に対しても残虐行為を計画していたのです。しかし、イスラエル軍がアラブ軍に抵抗し、前進してきましたのでアラブ人は恐れ始めました。戦利品として扱われていたアラブの市民はイスラエルに自分たちがイスラエル人に対して計画していたことを逆に自分たちが受けるのではないかと恐れ、数10万人がイスラエルから逃げました。イスラエル人は残るアラブ人を虐待する気はありませんでした。戒厳令がひかれましたが、2〜3年後に取り消されました。

避難したアラブ人はイスラエルへ戻ることができませんでした。イスラエルは受入れませんでした。これらの人々は元々他のアラブ国出身でしたので立ち去ることで権利を否定しました。それに、正気の人は敵を受入れるものでしょうか。国境の向こう側にあるキャンプで待っていた人々は難民となりました。

同時に中東に他の難民がいました。この難民はアラブ諸国が戦争で負けた後にアラブ諸国で迫害されたユダヤ人です。彼らはほとんどすべてを捨てて必死で逃げました。数百年間イスラム国に住んでいたユダヤ人のほとんどは逃げました。ヨーロッパへ逃げる人もいましたが、ほとんどの人はイスラエルへ逃げました。

イスラエルは全員受入れ、できるだけ合体させようとしました。一方、アラブ諸国はイスラエルから逃げたアラブ人を受入れず、難民のままにさせました。現在でもその人々は難民で権利がありません。アラブ諸国がこのようにしている唯一の目的はイスラエルを困らせることです。イスラエルがこの問題を引き起こしたと彼らは主張します。これ以上ナンセンスな話があるのでしょうか。彼らはユダヤ人を絶滅させようと戦争を仕掛けたのにイスラエルは負けなかったのでイスラエルが謝らなければならないと?彼らの悪行と誤った判断によって多くの問題が引き起こされましたが、イスラエルが責められるのです。

54年間イスラエルはアラブ人がイスラエルの存在に憤慨することで苦しんできました。以下は彼らがしてきた、または今なおしている反イスラエル行為の一部のリストです。
  1. 戦争


  2. アラブ諸国は3回も大戦争を仕掛け、その3回負けています。それらの戦争、特に1967年の6日間戦争ではイスラエルがアラブ諸国の土地の大きな塊を取りました。アラブ諸国がイスラエルに戦争を仕掛けたのに、それに勝ったイスラエルが武力で土地を奪うと言われるのはどういう論理でしょうか。アラブ諸国は自分たちの行為に対して責任を負いません。彼らの敗戦は自分たちを激高させるのです。ちっぽけな国がどうしてアラブの強力な剣に抵抗できるか理解できないのです。負けるのは大嫌いだから、負けさせた人々を嫌うのです。

  3. 経済


  4. 最初の日からアラブ諸国はイスラエルを経済的に追いつめようとして、悪名高い「アラブ・ボイコット」を課しました。イスラエルだけでなく、イスラエルと取引している会社もボイコットしました。マクドナルド、トヨタ、ニッサン、シティバンクなどの国際会社はイスラエルの存在を認めませんでした。しかしボイコットにもかかわらず、イスラエルの経済は繁栄し続けました。アラブ諸国の思惑とは裏腹に第一湾岸戦争終了後アメリカの圧力でボイコットが廃止されました。

    軽・重工業、ハイテク、医学、農業、公共事業が繁盛し、イスラエルの研究所で新しいテクノロジーが生まれました(今日アラブ人も使用しています)。イスラエルのGDPはエジプト、シリア、ヨルダンのGDPの合わせたより大きいです。アラブ諸国の唯一の価値ある生産物は石油(外国人労働者を使って)ですが、それはただの天然資源です。イスラエルの経済的成功は彼らを激高させるのです。ボイコットにもかかわらずこんなちっぽけな国が栄え、自分たちの国が経済不信で石油以外価値のあるものを生産していないのはなぜでしょうか。イスラエルが成功しているため彼らはイスラエルを嫌うのです。

  5. 政治


  6. 世界にアラブ国22ヶ国、イスラム国31ヶ国があります。アラブ国には民主国が一つもなく、イスラム国ではトルコだけです。しかし、国連ではこの53ヶ国は民主主義を利用し、イスラエルに対して無限の決議を作り出します。イスラエルは国連の地域グループに入っていない唯一の国ですのでどの委員会・活動にも参加することはできません。リビアやシリアのような国は国連人権委員会の会長になったり国連安全保障理事会に参加したりすることができますがイスラエルはできません。しかし、イスラエルは応じません。これらの非民主国はイスラエルが国連(アラブ諸国)の平等な意志に従うように要求しますが、イスラエルはそれほどばかではありませんので彼らはイスラエルを嫌うのです。

  7. スポーツ


  8. 地理的にイスラエルは西アジアにあるのに、アジアのスポーツイベントへ呼ばれません。12年前までは(ヨーロッパが親切にヨーロッパの試合に参加させてくれるまで)イスラエルはオセアニアで予選し、オーストラリアとニュージーランドと競技しなければなりませんでした。

  9. テロ


  10. 9月11日のアメリカに対するテロに多くの人々が目を覚まされましたが、それよりももっと以前からイスラエルはテロの目標でした。戦争だけではなく、しばしばテロとも戦わなければなりません。これはパレスチナ「解放」グループやアラブによる後援を受けるテログループによるものです。数千人が命を奪われています。この2年半、毎日テロが起こります。最悪の攻撃です。想像してみてください。ある人がベルトを締めます。このベルトに10キロの爆発物の他に数百のネジ、メタル玉、くぎ、それから破片が入っています。目的は周りの人を傷つけ・殺すことです。通りがかりの人の立場を考えてください。恐怖、悲惨、それから血。しかし、私たちは持ちこたえ、抵抗し、彼らに殺される前に彼らを殺そうとしますので彼らは私たちを嫌うのです。

  11. 平和


  12. イスラエルは平和のために妥協するという姿を見せています。1979年にエジプトと平和条約に調印した時、シナイ砂漠を全部エジプトに返しました。しかし、お返しに私たちがもらったのは冷やかな平和とエジプト政府が促進する反イスラエル・反ユダヤ主義です。1994年にヨルダンと平和条約を結びましたが、もらったものはエジプトの時と同じものでした。1993年にパレスチナとの和平会談が開始されました。イスラエルはパレスチナに(今まで存在していない)独立した国を与えると約束し、平和的共存のために様々な処置を取りました。お返しにもらったのはただテロ、扇動と協定違反ばかりでした。

    段々分かってきたのは、アラブ人のイスラエルと平和条約を結ぶ目的はイスラエルの領地譲歩によってイスラエルを弱め、時期を待ち最終攻撃を加えることです。悪魔の計画ですが、そのことにやっと気づいたのです。。2000年7月にクリントン大統領とバラク総理大臣はパレスチナのアラファット議長にヨルダン川西岸地区の96%、ガザ地区、そしてイスラエルが持ちつづけるヨルダン川西岸地区の4%代わりにガザ地区の近くの土地をパレスチナとするよう申し出しました。イスラエルがこれより多くの土地を提供することはできません。エルサレムの連帯制御、難民問題への協力も申し出をしました。しかし、パレスチナは断りました。パレスチナは難民問題を自分たちの条件どおりで解決することを要求しました。これはすべての難民が逃げる前のところへ戻ることです。しかし、最初の戦争で40万人が逃げたとしても、現在難民の数は400万人以上です。イスラエルのユダヤ人人口は500万人で、アラブ人の人口は120万人です。パレスチナの要求を受入れればイスラエルはユダヤ人国家として存在しなくなります。これは明白です。アラブ人はイスラエルの絶滅を望み、また子供たちにもこれを望むように教え込むのです。
そして、世界はどういう反応でしょうか。

これはイスラエル人にとって最も苦しいことです。60年程前にヨーロッパのユダヤ人はナチとその支持国(フランス、ベルギー、ハンガリー、ポーランド、リトアニア、など)によってほとんど絶滅されました。ヨーロッパはユダヤ人に対して何度も罪を犯しており、あいにくまだ犯しています。

アラブ人はヨーロッパでは大きな力を持っています。石油という武器を利用し、世界経済を脅迫します。また、アラブ・イスラム教徒はヨーロッパへ移住することがありますが、その逆はほとんどありません。従ってイスラム教徒の人口はヨーロッパの20%にもなり、ヨーロッパはイスラエルを嫌悪し、酷使するこのによってアラブ人から平和を買い取っているのです。

アラブ人がイスラエルに対してしたこと、また計画していることにもかかわらず、ヨーロッパが中東問題でイスラエルを非難するのは信じられないことです。イスラエルが存在するだけでアパルトヘイトやナチの国家だと言われます。私たちが自己防衛をすると、ヨーロッパに止めるように言われ、パレスチナの市民を傷つけない、パレスチナの要求に従うことの他にも様々で突飛な要求をされます。私たちにとって、ユダヤ人はみんな死んで欲しいと言われた方が楽です。そうしたら彼らは外交の裏で自分たちの本当の気持を隠さないで済み、私たちは自己防衛の権利をヨーロッパ人に正当化しなくても済みます。

しかし、無実のイスラエル人がパレスチナのテロリストに殺されてもヨーロッパは無言です。誰もアラブ人に何も要求しないのです。もし要求したらアラブ人の友人は敵意を抱くかもしれないと恐れているからです。

中東問題では、いつもイスラエル側が責められます。アラブ人は何も責められません。イスラエルがアル・カイダを創立し、自分の国民をガスで攻撃し、アラブ諸国ではなくイスラエルが独裁国であるかのように扱われます。イスラエルがイスラエル人を殺人する人、あるいは殺人するように計画している人を殺すと、世界の国々はイスラエルがノーベル賞受賞者を殺したように批判します。

多くのヨーロッパ人はイスラエルが国際意見を無視していると言いますが、国際意見は私たちの国、女性、子供を守っているのでしょうか。

世界は盲目になったかのようです。白は黒、光は闇です。すべてさかさまになっています。私たちはイスラエルに対する世界の態度、偽善、独善さのために笑うか泣くか迷う時があります。

しかし、最近では反イスラエル・反米の声をほとんど世界中から聞くので、気にしなくなりました。私たちは自分たちの立場・正体、だれが仲間か(僅かしかいない)、だれが敵か(多すぎる)分かっているからです。私はある日だれかが「私は生きていながら批判されるぐらいなら、死んでかわいそうに思われるよりいいと思う。」と言ったことを聞きました。1つの文章に何と大量の悲しみが含まれているでしょうか。

これはこの時代にイスラエル人である意味となっています。私たちは自分の体と血で世界の平和を脅迫している現代のフン族を抵抗しているような感じです。そして、私たちの後ろに隠れている世界は喜んで私たちを犠牲にしているのです。

しかし、私たちは2度と逃げません。私たちは戦って、打ち勝つのです。